モバイルの不便を解消! 高いセキュリティを維持しながら 外出先での業務を可能にする ツールとして ブラザー工業株式会社がMobileIronを採用!

業界: 製造

「一部の社内システムやファイルサーバにもアクセスできるようになったことで、外出先でも簡単な業務がシームレスに行えるようになりました。特に管理職の場合、ワークフローの承認業務がスムーズに行えるのがいいですね」

日比野正明氏, ブラザー工業株式会社IT戦略推進部 情報企画第3グループ グループ・マネジャー

パスワードつき添付ファイルが見られないなど不便の解消を狙う

現在はレーザー複合機やインクジェットプリンタ、スキャナといったホーム&オフィス向けの機器や、工作機械などの製造・販売を手がける企業として知られるブラザー工業株式会社は、1908年に創業されたミシンの修理・部品の製造会社を祖としている。現在でも国内外でミシンの販売は行なっているが、現在のビジネスでは先に挙げたようなプリンティング機器類が主力になっているという。

そのブラザー工業株式会社と、各種製品の国内販売を担当する子会社であるブラザー販売 株式会社では、社内のモバイル標準端末としてiPhoneおよびiPadを採用している。

「2012年10月頃から端末標準化をスタートしました。セキュリティを重視するため、AppStoreの入っていない端末を配布し、アプリの利用も申請制にするなど最低眼の機能のみを利用できるようにする手法でした」と語るのは、ブラザー工業株式会社 IT戦略推進部 情報企画第3グループ シニア・チーム・マネジャーの佐々木量一氏だ。

 その後、厳しすぎる制限に現場からあがった不満の声を受けて、十分な対応を行なうべく管理ツールを海外で実績のあるものに乗換えた。新しい環境では業務利用する範囲をコンテナ化することで情報を守るため、ユーザー領域にはある程度の自由度を持たせることができた。必要なアプリをインストールすることもできるなど改善されたかに見えたが、実際の業務では不便も多かったという。

「利便性は以前に比べれば向上したのですが、メールに添付されたパスワードつきのファイルが読めないなど問題もありました。またメールやスケジュールの表示がなかなか更新されず遅延したり、スケジュールが正しく反映されないということもありました。ファイルサーバの情報にアクセスしたいという要望もあったので、運用しながらこれに対応できるツールを探していました」と佐々木氏は語る。

米グループ会社で採用実績のあるMobileIronを導入

旧管理ツールのライセンスが2016年3月には更新が来るため、それ以前に乗換えたいと検討していた時に最終的にたどり着いたツールがMobileIronだった。米国のグループ会社でも当時採用実績があり、旧ツール利用中に感じていた課題を全て解決できるだけの機能を持っていることもわかった。また、ガバナンスをきかせやすいこと、日本語対応力の高さなどを評価し、採用を検討。2015年末に具体的な導入に向けての動きがはじまった。

「当時は前述の国内販売子会社と一緒に検討を行なっていたが、その国内販社よりお客様に対してiPhone/iPadを活用して自社の製品や製品付随ソフトを実演紹介したいという強い要望があり、その点もMobileIron採用の後押しをしてくれた」と語るのは、ブラザー工業株式会社IT戦略推進部 情報企画第3グループ グループ・マネジャーの日比野正明氏だ。

また、パスワードつきのメール添付ファイルが見られないというのは大きな問題だった。外出中にもメールチェックを行なうことで業務効率化に貢献できるはずのモバイルツールが、パスワードつきの添付ファイル閲覧に対応してくれないことで一旦帰社してから対応するという動きを強要することになる。一刻もはやく解決したいという要望を受けて採用されたMobileIronは、子会社も含めて順次展開されることになった。

一斉展開にならなかったのは、入れ替え作業に手作業が多く発生することも1つの理由だ。モバイルデバイスの扱いにある程度長けているユーザーには手元での導入方法を伝えて作業させたが、多くのユーザーからは一旦デバイスを回収して作業する必要があった。

「作業量的にかなり大変でしたが、5月からは2社合計で1400台のiPhone/iPadをMobileIronで使うことができるようになりました。ユーザーへの教育、ヘルプ対応なども社内で行なっているので、負担はそれなりにあります」と語るのは、ブラザー工業株式会社 IT戦略推進部情報企画第4グループの中島裕規氏だ。

導入を急いだ国内販社では年初から順次移行を行ない2月末からMobileIronに統一。ブラザー工業株式会社および海外工場では2月から入れ替えを開始し、5月に全社展開を完了した。今回、環境構築から各ユーザーの端末設定変更まで短期間で作業を完了出来たことは、アビームシステムズ ソリューション事業部 Senior Specialist冨永氏率いる対応チームによる強力なサポートによるところも大きかった。

課題解消を実現し業務効率化にもつなげたMobileIron

「当時は、従来のツールの活用レベルも様々で、あまり不都合を感じてないユーザーも多く、今回のツールを入れ替えることのメリットより入れ替えることのわずらわしさを感じるユーザーからの不満の声も一部にはあった。しかし、IT戦略推進部の管掌役員さん自ら真っ先に採用して頂き、経営層を通じてメリットを大いに宣伝をして頂いたおかげもあって比較的うまく展開できたと考えています」と語るのは日比野氏だ。

MobileIron導入後は、問題だったパスワードつきの添付ファイルを無理なく閲覧できるようになったのはもちろん、アプリの利用なども拡大したという。現在は業務に活用できるアプリならばユーザーの判断により導入可能となっており、管理者側ではどんなアプリが利用されているのかをMobileIronで把握しつつ利用状況を見ているという。

「社内のルールは存在しますが、ユーザーの判断で選択できるようになっています」と中島氏。

メール機能などはMobileIronのセキュアアプリを利用している。以前はあったPCからアクセスした時には見えるメールやスケジュールがiPhoneからは見えないというようなトラブルはなくなった。デバイス上のコンテンツ管理にはMobileIronのDocs@Workを利用している。

「実際に利用をはじめてみると、けっこう使いやすい、いいという声が多いですね。メールの遅延など、以前困っていたことが解決されました」と中島氏は現場の声を語る。

また、イントラネットへのブラウザからのアクセスもMobileIronのWeb@workで可能にしているのだが、これのおかげで業務の効率化も進んだという。

「一部の社内システムやファイルサーバにもアクセスできるようになったことで、外出先でも簡単な業務がシームレスに行えるようになりました。特に管理職の場合、ワークフローの承認業務がスムーズに行えるのがいいですね」と日比野氏は語った。

グローバルでの管理ツール統一を目指す

今後の展開として考えられていることの1つが、グローバルでの管理ツールの統一だ。現在はブラザー工業と日本国内子会社、およびアジア圏の海外工場と米国グループ会社でMobileIronを利用しているが、他のアジア系販社およびヨーロッパ系のグループ会社では別のツールを利用している状態だ。これは導入時点において地域ごとに重視するポイントや利用方法が違ったことから生まれたばらつきだ。

「統一は以前から考えていましたが、予定よりも少し前倒しになるかもしれないですね。3カ年計画の中でやっていきたいと考えています。また、未だ社内に4000台ほどのフィーチャーフォンが残っているので、これを必要に応じて順次iPhoneに置き換えるなど活用範囲を拡大して行きたいですね」と佐々木氏。

今後ツールの成熟状況を見つつ統合化を検討する中で、ボリュームディスカウントによる管理コスト削減、さらに管理業務の標準化によるグローバルなサポート体制整備などを狙っている。

また、社内では上層部からBYODの要望が出でていることもあり、制限つきで許可する可能性もあるという。このようにモバイルデバイスの活用には熱心だが、高いレベルでセキュリティを維持することも非常に重視している。

「今後は、会社情報を使ってより高度な業務を行うことが出来るようなアプリを、きちんとセキュアな環境を作ってから使えるようにしたいですね」と佐々木氏は語る。

高度なセキュリティを維持しつつモバイルデバイスを活用し、効率的な管理を行ないたいという意向を、MobileIronが強力にサポートする。

弟
主な利点:
  • パスワードつきのメール添付ファイルをiPhoneで閲覧
  • メールやスケジュールの表示・更新遅延をなくす
  • 社内ファイルサーバへiPhoneからアクセス
なぜMobileironか:
  • 米国グループ会社での採用実績があった
  • パスワードつきのメール添付ファイルがiPhoneで閲覧できる
  • メールやスケジュール関連の課題が解決できる
  • 安全に社内ファイルサーバへのモバイルアクセスが可能
  • 管理機能が便利で優れている